みなさん、こんにちは。

いよいよ12月に入り、2022年も終わろうとしています。

毎回同じことを言っていますが、光陰矢の如しと本当にその通りで、私も来年には40歳になります。

なんの実感もないまま、こどもおじさんのような40歳になってしまう長嶺です。

 

 

私は昨日、東京に来てとある講演会に行きました。

それが

 

 

こちらの土子文則さんの講演会です。

こんな機会はめったにないと思って小4めいちゃんも連れていきました。どうせ聞いたって理解できないだろうけど「よくわかんないけど戦争の話を聞きに行った」という経験がちょっとでも頭の片隅に残ればいいなと思いまして。。

正直、仕事はキンキンだし、人では足りないし、物も入ったり入らなかったりだし、原価は上がり続けるのに受注額は変わらないし、ひどい目にあっている2022年末ではあるのですが、生の声聞いとかねーとと思って飛び出して来ました。

そしては今は帰りの新幹線の中です。まじでとんぼ帰り。

でも行ってよかったなぁと思ったのは、動画やフェイスブック、ツイッターは話せない話も聞けたし、人柄が分かったことです。

最後はほんとに人柄です。この人のためなら、ちょっとしんどくてもやってやろうとか、まぁ仕方ないかとか、なんとかしなきゃ!と思える人に対してはとことんやってあげられるのですが、「はぁ?なんだコイツ。」と思うような人には最低限、法で定められいる最低限の事しかしません。

 

私だって人間ですので。

 

人を見ます。

 

人が何を考え、どう動き、どう生きるか。

こういう人には自分のできる範囲で一生懸命応援したいなと思いました。

 

 

 

さて、肝心の仕事の方ですが…

 

 

もうまじ泣きそう…

 

雪が降り出して、さみーし、冷てーし、あんなん狂気の沙汰じゃないですよ。

 

この間、12月に入ってから基礎工事やっている現場があったので、「これから基礎やって上棟すんの!?狂気の沙汰じゃ無いっすね!」って某職人さんに言ったら

「あの山であの規模の工事を今まさにやってるお前の方が狂気の沙汰じゃねーよ笑」

と言われるレベルです。

 

俺だってこんな時期にやるなんて欠片も思ってなかったです。本当はもう一ヶ月着工早い予定だったんです涙

言っても仕方ないので、やるしか無いんですけど…。

 

とりあえず屋根は雪が降る前に完了することができました。

何が大変って、屋根をやるためには、桁・梁や垂木を直さないと野地板張れないんですよね。

その構造を直すのが大変なんです。

桁・梁を入れ替えるのが結構大変で、105×270とか105×210とか105×180の材料を使ったのですが、やっぱ重いんですよ。

手で入れてどうこうもしたのですが、ほんとしんどくて、ユニック使って吊って入れたりもしました。

柱もなんでこの豪雪地帯なのに、3×3角(通称さんさん角、さんさん又は100角)と呼ばれる100mmちょっと切るか切らないかみたいな微妙な柱・梁を使ってるんです。

そうなると現行品だと105mmなので4~6mmくらいの段差ができるんですね。

太い分には良いにしようと思って105(3寸5分)を使ってるんですが、まぁ何してもちょうどっこじゃないんです。

100なら100で統一なら良いんですが。99だったり101だったり102だったり、なんか欠けてたり割れてたり、めちゃくちゃいい加減なんです。

継手も間違えてるから欠込みしてあるけど何も刺さってないとか、仕口がなかったから継手切り落としてるとか、本当にめちゃくちゃ。

昔の大工の方が腕がいいなんてあんなんまやかしですね。信用ならないです。

とにかく継手は開かないようにプレート付けて、筋交いはそもそもこの付け方がおかしいんですけど、間が狂ってるので今からはどうしようもないのでメタリフプレートを付けました。

金物は上越・妙高だとタナカというメーカーが圧倒的なシェアを取っていて続いてカナイと栗山百造が追従してる感じでしょうかね。

個人的には、カネシンというメーカーが好きで、メタリフはカネシンの金物です。本来、柱を欠いて筋交いが付いているなんてことは無いので、この使い方が正しいかどうかはわかりませんが、結果としてはめちゃくちゃ揺れなくなりました。

元はすごく揺れる建物で、解体屋さんが揺れて怖いというので仮筋交いを付けてそれでもまだ揺れていたのですがメタリフ付けたら揺れがおさまりました。

厳密にはメタリフだけじゃなくて腐ってた梁を入れ替えたり、他の金物つけたりした複合的な要因だと思うのですがとりあえずOKかなと。

今は、サッシも客席側は全部入ったし、防水シートもある程度回ったので、風が入らなくなったので良いのですがそれまではすごいんですよ!風が冷たくて!別格!

寒いからマスクして仕事してるのですが夕方になるとマスクの表面がちょっとシャリシャリしてきます。

俺の呼吸による湿気がちょっと凍り始めるんです。足の指先も冷たくなって来て立ってるのもしんどくなるし、ほんとにこんな時期にやる仕事じゃないっすよ。。。まじで。。。

 

これが辛かったときの写真ですね。

地獄です。

 

そんな、ネガティブな話ばっかりしててもあれなので良いときの写真も少しお送り致します。

 

このときはやっぱり最高ですね。

妙高のベストシーズンは秋です。断言します。

妙高市が観光下手くそだなと思うのが、未だにスキーと温泉で押してるあたりですね。

まず公費を投入してでも廃墟を解体して、お客様に来ていただく体制を整えて、なにが困るって飲食なんだから飲食系の事業者をもっと誘致して優遇して、春・秋に来ていただくようにしたほうがよっぽど妙高の魅力伝わりますよ。

良いんだもん。

冬に来てもらっても雪しかねーし、どこ行くにも厄介だし、春・秋に来てほしい!夏は…ランナーさんがいっぱい来るのでランナーさんのためにも空けておいたほうが良いかも知れません。

 

まだまだレストラン改修工事が続きますので、ちょっとマジで頑張ろうと思っています。